天穏 純米大吟醸 改良雄町50 720ml

天穏 純米大吟醸 改良雄町50 720ml

販売価格: 1,800円(税別)

(税込: 1,980円)

在庫わずか
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◎純米大吟醸 改良雄町50% 速醸 協会7号

 

小島杜氏よりコメントです。

 

7号+雄町50%で純大吟という硬派なスタイル。出雲杜氏流の山陰吟醸造りで、涼しく・清く・深くを目指していこうという酒です。

 

山陰吟醸という酒造りがいちばん理解できるお酒ではないでしょうか。派手ではありませんが、清らかさと含みで香る吟醸香、御神酒を彷彿とさせる洗練された清酒です。

歴史とその血潮を受け継いだ人間の存在なくしては生まれないような酒なので、このようなお酒が評価されると本当に嬉しいところです。日本酒は神(自然+祖先)と人間のあいだに存在して相互の関係性を保つものなので、人間の手によって米を美酒に昇華させる山陰吟醸造りはまさしく人の祈りが込められた御神酒のようなお酒です。そのような意味でも坂本杜氏は雄町で吟醸ができれば何も心配いらんと言っていました。私にとっては坂本杜氏に認めてもらった思い出の酒でもあるので大事な1本です。

 

醸造として雄町は砕けやすく表面積が増えるので、そのまま造ってしまうと麹もモロミも前のめりに溶けていく経過になります。表記は吟醸、造りは普通酒という結果になってしまう難しいスペックです。しかも3日麹で7号酵母まで条件に入れているので、吟醸造りがしにくい三要素を抱えたうえで吟醸にしろという鬼要求のスペック。これが上手くできれば吟醸のプロと言える酒です。そのため近年では登竜門的に上山(頭)に担当してもらい、4BYは素晴らしい酒を造ってくれました。その次の蔵人の山崎(釜)も5年くらいやってきて育っているので後々は彼に造ってもらうと思います。

 

5BYに関しては小島も久しぶりに製造し、小島担当と上山担当のそれぞれの酒を縁起させて製品化しています。小島の雄町純大と上山の強い雄町純大が合わさったので新スタイルです。利き酒したところ、以前の清らかさと吟味がありつつ、強さや旨味が加わったのかなという印象です。モロミも長く、アルコールも上槽で18.0%と付いていて男前な酒質になっているかと思います。

 

香り:クリアな香り、少しバナナ、少しシトラス系の香り

味:綺麗、清らか、なめらか、少し糖の甘み、イソアミル、吟味、含み香、米麹の旨味が吟味と合わさって伸びる、水かミネラルの香り、酸はしっかりあるが吟味とアミノ酸の甘みと絡んで少しトロピカルフルーツっぽい、少し脂肪酸(油粘土の匂い)と高級アルコール(黒マジックの匂い)の渋み、アルコールが感じにくい。香味の繋がりが少しギスギスしてまだ弱いが熟成でまとまるだろう。

 

 

「天穏(てんおん)」

醸造元の板倉酒造は明治4年の創業。 天穏という酒名は大正5年に当家宗門である日蓮宗本山要法寺管主坂本御前より仏典の無窮天穏という言葉から命名されました。 無窮天穏とは、天が穏やかであれば窮する(困る)ことは無い、世界とその未来が平和であることを願う言葉です。

 

出雲の御神酒

日本酒は自然や神、ご先祖様からの授かりものであるお米に対して、豊穣と感謝の祈りを捧げるために造られるものです。人々の祈りが込められたそのお酒は「御神酒(おみき)」と呼ばれ日本人が自然や神に対して捧げる最上の御供物とされてきました。私たちは御神酒こそが天穏・無窮天穏の目指す姿であると考えます。天穏・無窮天穏は、清らかで優しい穏やかな酒質を追求し、飲む人の心を穏やかにするような御神酒を造りたいと思います。私たち日本人の大切な行事において、その土地の風土と歴史が注がれた出雲の御神酒、天穏をお使いいただければと思います。

商品詳細

■原材料 米・米麹
■原材料・詳細 奥出雲産改良雄町
■精米歩合 50
■アルコール度数 15

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